幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「俺は小さい時からお前のこと好きだったぞ」

「え!?」

何それ聞いてないって顔をされた。

「そんな素振りなかったじゃん」

「好きじゃない奴の血を吸う?一緒に寝る?」

「……………そう言われてみれば」

「お前、鈍感過ぎ」

「だって玲音、私に可愛いとか綺麗とか言ってくれたことないじゃん!」

まあ、確かに。

「それは悪かったよ。お前はいつでも可愛いし、綺麗だよ」

「な、なんでこういう時だけさらっと言うのよ!!」

真っ赤になったりりが叫ぶ。

離したくねぇ。
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