幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「今まで我慢してきたからだよ」

我慢って………。

「お前に触れたくて触れたくてたまらなかった」

「そんなこと言われても………」

「りりは嫌か?」

嫌ではないかな。

私は首を横に振った。

「もう、寝るか」

「うん」

玲音とくっついたまま寝た。

体温が高いままだったけど、安心して寝てしまった。

玲音といられることがこんなにも幸せだって昔の私は分からなかっただろうな。
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