幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
玲音と校内を歩いていると麗華さんと蓮常寺くんに会った。

「わぁ、おめでとう」

蓮常寺くんは笑顔で言ってくれた。

麗華さんは言葉を失っているようだった。

「麗華、何か言えば?」

「私、先に戻るわ」

私は罪悪感を覚えた。

玲音のことが大好きな麗華さんからしたらショックだよね。

「麗華のことは俺に任せてよ」

蓮常寺くんは麗華さんの方に行ってしまった。

「じゃ、ここで」

「おう」

昼に会うことを約束して私たちもそれぞれの教室へ向かった。
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