幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
昼休み、玲音と待ち合わせしているところに行った。

玲音の姿が見えたため、駆け寄ろうとした。

でも、麗華さんもいることに気がついた。

「私、玲音が好き」

「友達として?」

「恋愛よ」

私は思わず隠れてしまった。

麗華さん、玲音に告白してる。

どう答えるか分からないから怖い。

玲音と両思いなはずなのに不安になるのは麗華さんが私よりも綺麗だからだ。

「………俺はりりのことしか見てないから」

「そんなこと知ってる。でも、気持ちだけでも伝えたかったの」

麗華さんは泣いているようだった。

そんなに玲音のことが好きだったんだ。
< 162 / 328 >

この作品をシェア

pagetop