幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
立ち上がったのはいいものの寝ぼけているのかふらついている。

危なっかしくて見てられない。

「玲音、一回座って」

もう一度、玲音をソファーに座らせた。

「りり……」

「ん?」

昨日みたいにソファーに押し倒してきた。

今度は何?

「俺さ、ずっと吸ってみたかったんだよね」

え?

玲音はそう言ってパジャマのボタンを外してきた。

「何やって………」

「こーこ。いいでしょ?」

玲音は私の鎖骨辺りを触った。

玲音が寝ぼけると甘くなるわけ!?

「…………んっ」

血を吸うだけならいいのに、舐めたりキスしたりしてくる。

も、もう限界……。

私は玲音を思いっきり突き飛ばした。

これで二回目かな?
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