幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
ボタンを外してさっき噛まれた胸元を見てみた。

うわぁ。

キスマークが二、三個ついてる。

首にも一個。

玲音が寝ぼけている時は危険って覚えとこ。

リビングに戻ると、玲音が落ち込んでいた。

「玲音、気にしなくていいよ」

「せめて記憶さえ残っていれば……」

下心か。

私の心配を返して!

玲音を軽蔑の目で見ていた。

「ま、次の機会に」

そんな機会はない!
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