幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
これもそうだけど、玲音って変わってないようで変わったよね。

「いつの間にそんな変わっちゃったの?」

「何が?」

「玲音、すごくカッコよくなった」

玲音は分かりやすく照れた。

「そういうお前だって、昔以上にめっちゃ………可愛くなったよ」

なんか最近、可愛いって言ってくれるようになった気がする。

「外見とかそういうのじゃなくて、内側だよ。色っぽくなったり、男っぽくなった」

「ま、変わらないはずないよな」

それもそうかもね。

「私はずっと玲音のこと好きだからね」

「この前まで自覚してなかったくせに?俺はお前の血を舐めたときから好きだったんだけど」

そんなの小学生じゃん!

「知らないよ!」

「まあ、言わなかった俺も悪いけどな」

中学の時にでも告白すればよかった、などとブツブツ言っていた。

「それより、お前は鈍感過ぎなんだよ」

「鈍感じゃないし!」

「それなら俺が小さい時からお前の血しか吸わなかった理由だって分かるはずだろ?」

分かるわけないじゃん!

「今は分かるだろ?」

「………血が美味しいから?」

「それもあるけど!お前が好きだからってんだろ」

そんなストレートに言わなくても。

て、照れるよ!
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