幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「そんなことがあったんだ。ますますラブラブになっちゃって」

「そういう魁李は恋を進展させないの?」

魁李は動揺して、コーヒーを吹き出した。

「な、何言うの!?」

「まず冴月くんと話したことあるわけ?」

「ある!」

なんなら毎年話すわよ、と付け足した。

あれ?

魁李と冴月くんって学校で話したことないんじゃないの?

クラスは違うし、委員会や部活だって違うのに。

明らかに接点ないよね?

「あんたは知らないと思うけど、冴月くんは私のいとこなんだから」

へ?

「い、と、こって言ってるじゃない」

ええっ!?
< 183 / 328 >

この作品をシェア

pagetop