幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
旅館へ行く途中、今日の話をしていた。

「はー楽しかった」

「うん」

旅館はローズアカデミー貸し切りで、二年生全員が泊まれる。

部屋はクラスの男女で別れている。

私は魁李と部屋まで同じだ。

ロビーで静くんにあった。

「明日決行する予定ね」

「了解」

それだけ話して部屋に戻った。

久しぶりに布団で寝るな。

それに玲音がいないから安心かも。

「ねえ、香月さん。実際どうなの?玲音様と」

とある女子が私に向かってそう言い放った。

「私も知りたい」

嫌だな。

私、昔から恋ばなは苦手なんだよね。

「教えて!!」

私はクラスの女子の圧に負けてしまった。
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