幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「何?トップの吸血鬼に愛されてますっていう自慢?」

ガチ勢らしき女子の一言でその場が凍った。

「いや、うちらの質問に答えてくれただけで自慢はしてないでしょ」

とっさに誰かが庇ってくれた。

「でもさ、私たちからしたら不愉快なのよね」

「キスの話とかマジムカついたしー」

「告白もされていい気になってるぽいし」

いかにも玲音のことが好きな人たちだな。

こういう人に限って怖いんだよね。

「そんなの単なる負け惜しみじゃん。だから玲音様に好かれないんだよ」

「なんですって!」

喧嘩はやめてよ。

どうすることも出来なくて困っていると魁李が怒鳴った。

「いい加減早く寝ろ」

クラスをまとめる魁李の言葉に全員が従った。

魁李は怒ると怖いので有名だしね。
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