幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
大雅くんは笑っていた。

「私は大雅くんとそんなこと出来ない」

「諦めろ。お前は俺の嫁になるんだ」

「諦めないから。私は玲音以外としない!」

「俺としたくせに何言ってるんだよ」

あれは一方的なものでしょ!!

私の故意じゃない。

大雅くんのせいでしょ。

「あの、まだですか?」

司会の悪魔は急かしてきた。

うるっさいわね。

人の気も知らないで。

大雅くんは私を腰に手を回し、自分の方へ引き寄せた。

玲音、助けて…………!
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