幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「玲音、カッコよかったよ」

「お前も可愛いよ」

玲音は俺以外の奴にドレス姿見せんな、と付け足した。

「ごめんね」

私は玲音に抱きついた。

玲音は軽く微笑んだ。

「早く帰ろ」

そうだ、帰らないと。

「どこから帰るの?」

帰る方法なんてないよ。

「俺の父さんの支店があるんだよ」

支店!?
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