幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「分かったなら離して!!」

ムカつく。

俺は強引にキスをした。

りりは明らかに嫌がっている。

ま、止めねぇけど。

山崎も驚いた表情で見ている。

「……………っん………ぁ、ん」

俺は舌をりりの口に入れた。

「お前っ!!」

山崎に邪魔されそうになったので俺の力で壁に押し付けた。

「………はぁっ……………んぁっ」

徐々にりりの目に光が戻り始めた。

「………ん」

りりは俺を突き飛ばした。

「な、何するの!?」

真っ赤な顔をしたりりが涙目で俺を睨んだ。
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