幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
家に帰るとりりをベッドに寝かせた。

あの後、俺たちは洋館の地下室で気絶していた。

俺が目覚めた時にはりりは爆睡していて、起きる様子はなかった。

俺はりりを起こさないように静かに運んだ。

「ごめんな」

りりの頭を撫でながら囁いた。

俺がしっかり見てなかったからこんなことになったんだ。

りりにばっかり辛い思いをさせて申し訳ない。

本当に俺はダメな奴だな。

それにしても、このドレス重そうだな。

もっと可愛いドレスなかったのかよ。

黒いし、重そうだし、苦しそうだよな。

もっといいのないか?
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