幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「玲音………」

りりは寝ぼけていた。

大丈夫か?こいつ。

「重い…………」

そう言って毛布を蹴っ飛ばした。

そういえば、りりってそんな寝相良くないよな。

俺は毛布をかけ直した。

りりは何の夢を見ているのだろう。

寝言をぶつぶつと言っている。

「もっと甘いの……」

スイーツとか?

「優しい感じの……………」

夢の中でも寝てるとか?

「玲音…………好き」

知ってる。

でも、不意打ち過ぎてドキッとしてしまった。
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