幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
りりはドレスを脱ぎたそうにしていた。

「じゃ、俺部屋に戻るわ」

「分かった」

俺は気をきかせて、りりの部屋を出た。

部屋を出てすぐ、吐き気と目眩に襲われた。

「……ぐっ」

立って居られなくなり、床に座り込んだ。

どうしたんだ、俺。

もしかして、力を使ったせいなのか?

あれほど禁止されていたのに使ったから体に負担が………。

まさかこんなタイミングで来るとはな。

ごめん、りり。

俺は気絶してしまった。
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