幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「で、甘いの?甘くないの?」

そんなこと聞かれても。

「玲音のせいで甘くなったよ」

「ふーん……味見」

「………んぁ」

噛む力が強い。

でも、玲音は美味しそうに血を吸う。

さっきの表情とは比べ物にならない明るい顔をしていた。

「ごちそうさま」

玲音から解放された私は急いでオムライスを作った。

玲音のせいでドキドキしたじゃん。

私、もっと触れてたいって思っちゃった。
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