幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
それにしてもあいつは馬鹿なのか?

俺とりりを閉じ込めたら、逆にいちゃいちゃするぞ?

その時、カーテンの隙間から見覚えのある人物が見えた。

…………なるほどね。

本当にそうなら、むしろ感謝出来るんだけど。

「玲音、どうする?」

「せっかくの機会だし、お前に触れとく」

「はっ!?」

「俺たちをいちゃつかせてくれるんだろ?」

「違うでしょ」

「お言葉に甘えようぜ」

「甘えたくない!!」

りりは顔を紅く染めて抵抗してきた。

あー、もう。

俺をそんなに煽るなよ。
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