幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
いつもは割と気を付けている方なのに今日はすっかり忘れていた。

「………りり、恥ずかしくても抵抗すんなよ」

「え?」

傷口が見える首筋を舐めた。

「ひゃっ………!?」

りりは今にも叫びそうだった。

それを言われた通り、必死に止めようとする姿がまたいい。

「終わったよ」

「………もう!!」

りりは顔を真っ赤にさせて怒ってきた。

そろそろ歯止め、利かなくなってきたぞ。

でも止めなきゃ。

そろそろネタバラシってことで。
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