幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「出てきたらどうだ?」
りりはきょとんとしていた。
まあ、そうなるよな。
「冴月、いるんだろ?」
すると、カーテンがカサカサっと動いた。
案の定、カーテンからは冴月が出てきた。
「おい」
「やはり分かっておられましたか。でも、メリットだらけですよね?」
「そうだな」
「え、どういうこと?」
つまり、この仕掛けはこうだ。
まず、アカデミー中のカップルを分ける。
彼女は生徒会や実行委員などの手により、各部屋へ連れ去られる。
それを彼氏が見つけ、生徒会長の手によって二人きりにさせられる。
そうなったカップルの動きをモニタリングする。
「これが恋愛イベントの内容だよ」
「借りもの競争じゃなかったの?」
「それはりりを騙すために使った嘘の情報だよ。実際、三年前に借りもの競争が行われているからその資料を渡したんだろう」
これは全校生徒ぐるみでの騙し合いだったんだ。
「借りもの競争やりたかったな……」
「俺はこっちでよかった」
最高だったし。
「こっちはドキドキで心臓が壊れるかと思ったんだけど!!」
りりはきょとんとしていた。
まあ、そうなるよな。
「冴月、いるんだろ?」
すると、カーテンがカサカサっと動いた。
案の定、カーテンからは冴月が出てきた。
「おい」
「やはり分かっておられましたか。でも、メリットだらけですよね?」
「そうだな」
「え、どういうこと?」
つまり、この仕掛けはこうだ。
まず、アカデミー中のカップルを分ける。
彼女は生徒会や実行委員などの手により、各部屋へ連れ去られる。
それを彼氏が見つけ、生徒会長の手によって二人きりにさせられる。
そうなったカップルの動きをモニタリングする。
「これが恋愛イベントの内容だよ」
「借りもの競争じゃなかったの?」
「それはりりを騙すために使った嘘の情報だよ。実際、三年前に借りもの競争が行われているからその資料を渡したんだろう」
これは全校生徒ぐるみでの騙し合いだったんだ。
「借りもの競争やりたかったな……」
「俺はこっちでよかった」
最高だったし。
「こっちはドキドキで心臓が壊れるかと思ったんだけど!!」