幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
マンドレイクの女子達が帰った後、玲音は何事もなかったかのように食べ始めた。

玲音って一体何者だろう。

「りり、大丈夫だった?」

「うんっ」

「俺を守るって言ってくれて嬉しかった。ありがとな」

「そんなの当たり前だよ」

「でも、俺にも守らせてね?」

「え?あ、うん」

守ってもらわなくてもいいのに。

「それじゃあ、血も貰うね」

「え、ここ?」

「まさか。移動するよ」

食べ終わり、返却口に食器を置いた。

そして、玲音と私は植物園に向かった。
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