幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
植物園は魔術、家庭科の時に行く場所だ。

ここを管理しているのはマンドレイクだと聞いている。

「じゃ、いい?」

「うん」

制服のネクタイを外し、首元を開けた。

がぶっ。

やっぱりダメだ。

心臓が持たない。

ドキドキして張り裂けそう。

「…………んっ」

まだなの?

閉じそうな目を必死に開けて、玲音を見た。

玲音は吸うのに夢中で気づいてない。

私は倒れそうになったので、玲音に身を任せた。
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