幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「そういえば時間………」

「そんなに経ってないよ」

時計を見てみるけど、やっぱり時間は経ってた。

「起こしてよね」

「あまりにも気持ち良さそうだったから」

いつも思うけど寝顔を見られるのは恥ずかしい。

「あんまり寝顔見ないでよね」

「はいはい」

絶対分かってないよね。

「帰ろ」

玲音に差し出された手を取った。

「うん」

あったかいな。

玲音の隣に居られたら幸せだろうな。
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