幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
洋館に着いて思い出した。

「今日は一人でご飯食べてね。私、塾行かないといけないから」

「はあ!?そんなの聞いてねぇ!」

玲音は椅子から立ち上がり怒った。

「ごめんね。休めないから」

「俺が倒れててもいいのかよ!」

「危なかったら連絡してね」

「はいはい」

玲音は明らかに怒っている。

そんなに怒らなくてもいいのにな。

「いってきます」

「行ってらっしゃい。気をつけて行けよ」

「はーい」

玲音とこんな会話するなんて、なんだかくすぐったいな。
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