幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
風呂上がりのりりはいつ見てもいい。

「早く来いよ」

りりは俺と寝るのを拒む。

まあ緊張はするけど別に襲う気ねぇし。

でも、りりは信用してないようだった。

「りりが心配してるようなことはしないって誓うよ」

「ほんと?」

「ああ」

「破ったら血をあげないからね」

「はいはい」

俺はりりと指切りした。

りりの小指は小さくて可愛いかった。

「おいで」

りりは何も言わず入ってきた。
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