幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
私の気持ち考えてるの?

なんなの、あの一方的な吸い方は!!

玲音に血を分けてやんない!

私は泣きながらそんなことを考えていた。

やがて悲しみや恐怖は怒りとなった。

私はだんだん玲音に腹が立ってきた。

玲音がちゃんと謝るまで口聞いてやんない!

私はそう決意し、玲音が話しかけてきても無視することにした。

「りり………」

早速来た。

「ごめん………。りり、話さないか?」

今は玲音と話したくない。

私は塾の鞄を持って、部屋を出ていった。
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