幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
自然に仲直りした俺たちは普通通りに学校に行った。

「玲音様よっ」
「いつもに増してカッコいいわ」
「今日はより一層クールね」

学校に行けばこんな声がちらほら。

当たり前だけど、俺はそんな奴じゃない。

本当の俺は独占欲が強すぎるヤキモチ妬きだよ。

「入井様、おはようございます。顔色が優れないよくですね。お悩みなら私がお聞きしますよ」

冴月は俺のことをよく理解してくれている。

「そうなの?玲音、大丈夫?」

「大丈夫だよ。りりは先に行ってて」

「うん」

りりに行ってもらい、俺は冴月に話を聞いてもらうことにした。
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