幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
まあ、俺も楽しむか。

俺は考えることを放棄して純粋に今を楽しむことにした。

もう少しだけ幸せが続いてもいいよな。

そう願って。

「最近楽しそうね」

麗華はむすっとして聞いてきた。

「まあな」

「香月さんと順調なわけ?」

「どうだろ」

「あんたは本当にあの子のことが好きなのね」

俺は否定しなかった。

それは事実で隠すもなにもバレてるから。
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