愛しい人〜二人を繋ぐリング〜【下】




「誰だ?」


俺は、立ち上がってドアから見える小さな穴に目をあてた。。


………奈菜?!











ガチャッ


「…こんばんわ〜」


頬を染めて俺を上目遣いで見上げた。。


「どうした?」


「ちょっと話しに。。」


「悠夜もいるけど…それでもいいなら…」


「えっ…二人では?」


奈菜は急に泣きそうな不安な顔をして俺を捕える。


「…奈菜がそう言うんだったら。。」


俺は一旦悠夜のいるリビングに戻り、悠夜に奈菜のことを話したら


悠夜は直ぐに出ていくと言った。。


「んじゃ、二人でごゆっくり♪」


そう…余計な言葉を残して出て言った。。


ガチャ




「………。」


再びリビング戻る俺。。


だが、目の前にいる人は悠夜じゃなくて


愛しい人……


妙な緊張感が漂うこのリビング…


それに我慢出来なく俺は、口を開いた。


「…どうした?」


「…ちゃんと話したかったから。。」




< 13 / 34 >

この作品をシェア

pagetop