愛しい人〜二人を繋ぐリング〜【下】
奈菜があの日怒った理由…俺が鈍感だったからだよな??
あの時…なんでお前を追い掛けなかったのだろうか…
俺は、車を走らせながら考えていた…
最低かも知れない…
でも、ずっと帰ってから悠夜に説教されて後悔した。
あの時、奈菜を追い掛ければ…奈菜が不安にならずにすんだのに…
仲直り出来たのに……
…奈菜、俺バカだったな?瀬戸先生の言葉を信じようとした…
そして、お前に謝らなかった…
ごめん……
それから……お前以外見てないから…
だけ、お前に言いたいんだ?いいよな?
俺と奈菜の家は、意外にも近くて車で10分。。
だからもう着いた。
ピーンポーン
―数秒後―
「アデッ…イッタァァァ!!」
中から奈菜の声が聞こえた。
何かにぶつかったのか?
バカだ。。
ガチャ
「お待たせ!」
元気よく登場して来た愛しい奈菜ちゃん。。
「大丈夫か?なんか痛いとか聞こえたけど。。」
「平気平気!!大丈夫だよ♪」