愛しい人〜二人を繋ぐリング〜【下】
「伊加〜」
佐賀原くんに呼ばれて振り返るあたし。
「ん?なに〜」
「ちょっといい?話しがあるんだ。」
頬を赤く染めてあたしを見下ろした。
「うん!いいよ♪」
あたしは、佐賀原くんの後を追い掛けて…
あたし達は誰もいない教室に入っていった。。
「伊加って千野先生と付き合ってんでしょ?」
………!!!!
「えっ?…な、なんで?」
「俺、聞いたんだ♪お前らが付き合ってるってこと♪」
俺、聞いたんだ♪って?
誰かに聞いたってこと??
「誰に??」
佐賀原くんは教室にあった机に腰かけながら、あたしを見て笑った。
「あててみ♪」
あててみって……分かるやけないじゃない!
「わからないよ。」
あたしも近くにあった机に腰をかけた。
「んじゃぁ。。俺が一番嫌ってる人♪」
……えっ?