どうも、弟です。
『一花が、俺のこと好きになるとか、ど?』
なんて、変なこと言い出すものだから。
変に、雪くんのこと意識しちゃうじゃない…雪くんのバカっ!
勉強を教えてる間、全く気にしていなかった雪くんとの距離感。
雪くんが私に質問してきたときに、一瞬かかる雪くんの吐息。
私の説明を真剣に聞いている雪くんの瞳。
全部全部、さっきの雪くんの言葉とリンクさせちゃって……
これじゃあドキドキしすぎて、私の方が集中できないよ……!!
それでも、今後の私のスクールライフのためにも、雪くんには頑張ってもらわないといけない。
当初の目的を見失わないように、私も一生懸命雪くんの頑張りに応えた。
……もうすぐ、運命の実力テストだ。
今はそれに向けて、ひたすら頑張るしかない!!!