どうも、弟です。

すみれがすかさず突っ込みを入れてくるが、私はそれに対して首をブンブン振った。


「雪くんはきっと、食べながら勉強してると思う!!」

「マジ?俺は、あの雪からはそんな姿想像もつかないな……」


私の言葉を聞いた秋くんは、目をまん丸にしている。

そう思うでしょ?秋くん。

私もそう思うと思うんだ。

二週間前の私だったら……だけどね!!


「ラスト一週間の雪くんの追い込みはすごかったんだから!!」


普段から勉強する習慣のついてない雪くんが、私でもやらないような量をやってのけた。

一生懸命頑張ってたんだから。


「しっかしなあ、5教科の合計100点いかない男が、一花先生の力でどこまで伸びるか……」

「秋くん、私は雪くんに期待してくれていいと思うよ!!」

「一花の自信がすごい……」

「何言ってるのよすみれ。それだけ雪くんが頑張ってきたところ、私見てたんだから!!」


自信を持って言える。

雪くんは、絶対に満点取れる!!

もう満点ゲームとか関係なくらい、私も夢中になって雪くんのサポートをしたつもりだし……。


「今日の帰り、何かご褒美として雪くんの為にお菓子でも買っていこうかな」

「え、そんな、悪いよ一花ちゃん」



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