どうも、弟です。
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放課後、私と秋くんは急いで雪くんの元へと向かった。
家に着き、玄関へお邪魔すると、すでに雪くんもリビングで待機していて。
「せ、雪くん…!」
「一花、お帰り」
リビングのソファに座ってくつろいでいた雪くんは、私にそう言ってにこっと笑った。
そして立ち上がったかと思ったら、またもや私の手を握ってくる。
「ひゃ!!?」
「じゃ、一花返してね、秋」
「な…っ、雪!」
秋くんにそれだけ言うと、私は一週間前のように強引に雪くんに部屋へと連れて行かれたのだった…。
「せ、雪くん…!!」
部屋についても、やっぱり手は握られたまま。
それでも、今はこの手よりも気になることがある!
「テスト、お疲れ様……!!」
「うん」
「そ、その……っ、結果は……!?」
私のその言葉を聞いた雪くんは、そっと私の手を離す。
そして、鞄から実力テストの結果を裏返しにしたまま渡してきた。
「はい。俺もまだ見てない」