どうも、弟です。
「一花のそのバカさに免じて、秘密はバラさない。それに満点取れなかったわけだから、俺のお願いも聞かなくていい」
「ええ!?」
私の秘密、守ってくれるの!?
今、雪くん、今!
今そう言った!!?
と言うかその後!!
今はそっちの方が私にとっては重要なんですけど!?
「そんなのダメだよ!!あ、秘密は守ってもらいたいけど!」
今度は私が、雪くんの両肩をガシッとつかんだ。
「!?」
驚いたように、雪くんの目がまん丸に開かれる。
「雪くん、すごく頑張ったんだから雪くんのお願いは絶対に聞く!!」
「え…」
「秘密だって守ってもらうんだし、なおさらだよ!!」
「………」
ぱちぱちと、何度か瞬きをした雪くんは。
口角をあげて、ニヤッと意地の悪い笑顔を浮かべた。