どうも、弟です。
「こいつ、隣のクラスの岩本 隆太郎」
「岩本くん……」
ちょっと待って…。
どうしてあの日、あんなに血みどろになってケンカしてたのに、今この人は雪くんの部屋に来てるの!?
もしかしてあの日以来仲良くなったとか?
「おい雪、なんで勝手に俺のあだ名で呼ぶ許可出してんだよ」
私たちの会話を聞いていた岩本くんが、自慢げに見せてきていた答案用紙をぐしゃりと握りつぶしてしまった。
「は?お前こそ何勝手に人の部屋入って来てんだよアホ」
一気に険悪なムードなんですけど……!?
確かに、どっちの言い分もわかるけどいきなりのこの空気はやめてくれませんか……!!!
「えっと! 二人は……お友達、なのかな!?」
少しでも場を和ませようと、勇気を出して二人に話題を振ってみた。
……が。
「はあ? 俺とリュウが友達とかないわ」
「何言ってんだよ雪!? 永遠フレンズだろ!? いつでもそばにいること普通に感じてただろ!?」
あ、二人の意見が食い違っている……。
どうしよう、何か他に話題は…
そう考えていたとき、ふと岩本くんと目が合ってしまった。