どうも、弟です。
「この羨ましいって気持ちが、嫉妬だってわかった」
「……っ」
し…
嫉妬……!?
秋くんが、雪くんに嫉妬……!?
「俺、わかった。自分の気持ち、わかった」
「……」
そっと両肩に手を置かれ、秋くんの熱が彼の手を通してジワジワと伝わってくる。
「俺……一花ちゃんのことが、好きだ…!!」
「………っ!!」
待って、待って。
息が止まって、死んじゃいそう。
このまま呼吸ができないんじゃないかって思うくらい、喉がひゅうっと狭くなって…苦しい。
それなのに心臓の音はさっきよりも速いスピードでドキドキと鳴り続けて……
秋くんの声ですら、上手く聞き取れないよ。
……大好きな人の声……聞き取れないよ……!!
「え!? 一花ちゃん!?」
涙がどんどん溢れてきて、今度は秋くんの顔すらぼやけてきちゃって。