どうも、弟です。

……苦しくて苦しくて、幸せで。


「……ふ、ふぇええ~…っ」

「そんなに、泣く事かなぁ…?」


笑いながら、秋くんは私の頭を優しく撫でてくれた。


こんなに幸せなのに、泣かずにいられるか。

秋くんは知らなくて当然かもしれないけど……中学校からずっとずっと好きだったんだから…!!


私の片思いの期間は、絶対に秋くんには言えないけれど。


…そうだ。

過去の事なんかもう忘れよう。


秋くんとの今を大切にしたい。


「じゃあ、一花ちゃんは今日から俺の彼女…ってことでいい?」

「……」


彼女…

俺の、彼女……


「…うん…っ」


その響きが嬉しくて、秋くんの腕の中でしっかりとうなずいた。



今日から私は……晴れて秋くんの彼女になりました…!!

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