どうも、弟です。

「ま、私のおかげでみんなでこうして花火大会に来られたんだから、感謝してよね」


その隣では、ミニカちゃんが自慢のツインテールをくるくると指で巻きながら後ろの女子達に話す。

ミニカちゃん……本当に何者なの…


「本当は~~雪と二人っきりで来たかったのにぃ~~」


しかしすぐに雪くんにひっつくミニカちゃん。


「ずるいミニカちゃん!!」

「だからそろそろ変わって~!!」


後ろでそれを嫉む女子達の声が大きくなる。

雪くんのモテモテっぷりを目の前にして、どんどん嫌な気持ちがモヤモヤと湧いてきた。


ミニカちゃんが、雪くんの部屋にいたときと、同じ気持ちだ。




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