どうも、弟です。
「雪くんの友達?」
そうだ、この二人のことはすみれにも話してなかったっけ。
「そうだよ、二人とも雪くんのクラスメイト」
「なるほど……一花の恋のライバルはミニカちゃんって言うのね」
すみれのその言葉にぎょっとする。
恋の、ライバル!?
「何言ってるのよすみれ!?」
「ぼさっとしてると、雪くんとられちゃうよ?」
「そんなんじゃないってば」
「何よ、まだ気持ち固まってないわけ?」
「すみれ~……」
すみれの猛攻に何も言い返せないでいると。
「おーい!! みんな!!」
「秋くん」
今日も変わらずキラキラなオーラをまとった秋くんが、私たちの方へ向かって笑顔で駆け寄ってきた。
「よ、雪」
「……」
秋くんが嬉しそうに雪くんに声をかけるも、雪くんは何も反応しない。
やっぱりこの兄弟、仲悪い……?