どうも、弟です。
***
私たち三人が接客を始めてしばらく経つ。
まだお昼前なのでお客さんもあまり来ておらず、私と秋くんは隅でお盆を持って待機中だ。
「頑張ってるね」
「うん、とっても頑張ってて泣きそう」
私は袖で涙を拭う振りをしてみせる。
誰が頑張っているかというと……。
「い、いらっしゃいくださいませ…何名様でございましょうか……!?」
「え、えっと、二人です」
「こちらへ来るざますませ……!!」
「……ぶっふぉ」
「あー一花ちゃん笑ったらだめなんだー」
人見知りを改善すべく、すみれが積極的にお客さんの元へ向かっていく姿を見て、さっきまで感動していたはずなのに。
緊張のあまり言葉遣いがヘンテコになってしまっているのがおもしろすぎる……!!
「よく我慢できるね秋くん……私もうずっとここですみれを見守り隊してたい」
「それじゃ、すみれちゃんは見守り隊に任せるとして。俺は今来たお客さんのこと席に案内してくるね」
まだこみ上げてくる笑いに耐えながら、ひらひらと秋くんに手を振ったとき。
秋くんの接客している人たちにやっと気づいた。
私たち三人が接客を始めてしばらく経つ。
まだお昼前なのでお客さんもあまり来ておらず、私と秋くんは隅でお盆を持って待機中だ。
「頑張ってるね」
「うん、とっても頑張ってて泣きそう」
私は袖で涙を拭う振りをしてみせる。
誰が頑張っているかというと……。
「い、いらっしゃいくださいませ…何名様でございましょうか……!?」
「え、えっと、二人です」
「こちらへ来るざますませ……!!」
「……ぶっふぉ」
「あー一花ちゃん笑ったらだめなんだー」
人見知りを改善すべく、すみれが積極的にお客さんの元へ向かっていく姿を見て、さっきまで感動していたはずなのに。
緊張のあまり言葉遣いがヘンテコになってしまっているのがおもしろすぎる……!!
「よく我慢できるね秋くん……私もうずっとここですみれを見守り隊してたい」
「それじゃ、すみれちゃんは見守り隊に任せるとして。俺は今来たお客さんのこと席に案内してくるね」
まだこみ上げてくる笑いに耐えながら、ひらひらと秋くんに手を振ったとき。
秋くんの接客している人たちにやっと気づいた。