どうも、弟です。
***

ついたのは、やはり人気の少ない階段下の倉庫前。

ミニカちゃんはやっと私に向き合ってくれたけど、さっきと全く変わらない雰囲気で私を睨んできている。


「え、えと、こんなところまで来て、一体どうしたの?」

「しらばっくれないで」

「え!?」


睨むように細められていたその瞳が大きく見開かれて。

大きなミニカちゃんの瞳にとらえられ、一瞬呼吸が止まる。


「あんたのその中途半端な所が大っ嫌いなのよ」

「っ!?」


そんなにお話ししていない相手から唐突に大っ嫌い宣言されてしまった……!?


「はあ……こんなこと聞いても、『そんなことない』ってとぼけるんだろうからあたしが決めてあげるわ」

「……?」

「認めなさい。あんたは雪のことが好きなのよ」

「ええっ!?」


な、なんでそんなこと、ミニカちゃんに言われなきゃいけないの!?


「待って、どうして私の気持ちをミニカちゃんに決められないといけないの!?」

「ハッ、さっき言ったでしょ?雪が好きなの?って聞いたところでどうせとぼけるに決まってるわ」


呆れたように鼻で笑うミニカちゃん。


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