どうも、弟です。
***
「じゃあなー一花、雪!」
「また明日ね雪~!」
暗くなる前に、玄関の前で解散をした。
リュウちゃんとミニカちゃんは私の家とは反対方向なので、帰りはいつも一人。
「じゃあね雪くん、お疲れ様」
外まで出てきてくれた雪くんに声をかける。
……今日も、ほとんどお話できなかったな、なんて寂しくなったけど、受験シーズンなんだし仕方ないよね。
「一花」
「え?」
手を振って雪くんに背中を向けた瞬間、名前を呼ばれて振り返る。
でも、私が振り返るより先に雪くんが私の視界に入ってきたことで、雪くんが歩いてきて私を追い越したことに気づいた。
「雪くん……?」
私より二、三歩前にいる雪くんが足を止めた。
「送ってく。寒いし、すぐ暗くなるから」
「でも私、高校生だし大丈夫だよ?」
本当はそう言われて嬉しいくせに、わざと年下扱いして大人振って、それを隠そうとする素直じゃない自分。
せっかく、二人っきりになれるのに。
「じゃあなー一花、雪!」
「また明日ね雪~!」
暗くなる前に、玄関の前で解散をした。
リュウちゃんとミニカちゃんは私の家とは反対方向なので、帰りはいつも一人。
「じゃあね雪くん、お疲れ様」
外まで出てきてくれた雪くんに声をかける。
……今日も、ほとんどお話できなかったな、なんて寂しくなったけど、受験シーズンなんだし仕方ないよね。
「一花」
「え?」
手を振って雪くんに背中を向けた瞬間、名前を呼ばれて振り返る。
でも、私が振り返るより先に雪くんが私の視界に入ってきたことで、雪くんが歩いてきて私を追い越したことに気づいた。
「雪くん……?」
私より二、三歩前にいる雪くんが足を止めた。
「送ってく。寒いし、すぐ暗くなるから」
「でも私、高校生だし大丈夫だよ?」
本当はそう言われて嬉しいくせに、わざと年下扱いして大人振って、それを隠そうとする素直じゃない自分。
せっかく、二人っきりになれるのに。