どうも、弟です。
「一花がこの先、苦しんだり悲しんだりしても、俺が隣にいて支えたい。俺と話して元気になってくれたら嬉しい。俺で満たされて欲しい。俺の隣にいるのは、一花がいい」
雪くんの真っ直ぐな言葉が、拳になって私の胸をどんどんと打つ。
くるしい。
息ができなくなりそう。
「……雪くんのせいで、くるしい……」
受け取った小さな箱をぎゅっと抱きしめる。
「雪くんの事考えると、胸がぎゅうって締め付けられて……苦しいのに、ずっと一緒にいたいの。ミニカちゃんや他の女の子と一緒にいるところ見て、どうしようもなく苦しくなるの……秋くんと一緒にいても、雪くんのこと考えちゃうくらい、気づいたらこんなに好きになってたの…!!」
切なさに胸が突き上げられる。
恋しくて恋しくてたまらない。
「全部、雪くんのせいだよ……!!」
自分が自分じゃないみたいに激しい感情が渦巻いて。
このまま心が焼けてしまうんじゃないかと思うくらいに苦しかった。
「俺のせいにしとけよ」
「…っ」
「そのうち、『俺のおかげで幸せ』って言わせるから」
自信に満ちた表情で、雪くんは言った。