どうも、弟です。

あ、そういえば……。


「ねえ雪くん、クラス表見に行かないの?」


思い出したように掲示板を指差すと、雪くんは興味なさげに目を細めた。


「ほら、先輩が一緒に行ってあげるから、行こう?」

「そんな事言って、一花俺と一緒にいたいだけじゃん」

「なっ……!?」


雪くんが意地悪く笑う。


「ここで待ってたのも、俺が来るからなんでしょ?」

「……先輩は、敬うべ、き……」


大事なことなので3回言おうとしたとき、雪くんの人差し指が私の唇に当てられる。


「先輩の前に、一花は俺の彼女だから」

「……っ」


勝ち誇ったような表情で、にやりと笑う雪くん。

こんな時でさえかっこいいと思ってしまう私は、ずいぶんと雪くんに溺れてしまってるようです。


「あ~!! 見つけた!!」

「雪~! 一花~!」


またもや私たちを見つけて駆け寄ってきた2人組。



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