どうも、弟です。

「は、ちょ、何言って……!?」


そこでやっと、声が出た。

捕まれていた手をバッと振り払い、弟くんから距離をとる。

そんな私を見て、弟くんはきょとんとした顔で私を不思議そうに見ていた。


「だって、見た目は変わったんでしょ? だったらもちろん下着まで気を遣ってるでしょ?」

「………っ!!!」


かああっと顔が熱くなる。

思わず両手で胸元を隠した。

だって、この子の目に全部全部見透かされているみたいだったから…。


「あのさ、俺、中学生。思春期男子だぜ? それくらい興味あったっておかしくねーだろ」


弟くんの口角が、にやりと上がる。


「それとも、下着まで気は回ってなかった……とか?」

「っ!!」


ぎゅっと制服の袖を握る。

確かに、誰にも見られる事が無い下着に関しては、何も変えてない。

変えてはいない……けど。


「……っ、最っ低……!!」


それをわざわざ口に出して言う!?


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