どうも、弟です。
こんなことしてくるくらいだ。
成績悪いのも何かの間違いじゃないの?
こんな維持の悪いこと思いつく人が成績悪いわけないじゃない……!!
「……せ、雪くん……!!!」
必死に声を絞り出すと、弟く……雪くんは、さっきまでのが嘘みたいにパッと腕の力を抜いて私の体を解放してくれた。
「はーい、一花せんせ」
「っ、からかわないでよ……!!」
雪くんはまたもや意地の悪い笑顔を浮かべて続けた。
「これで毎日家に来なきゃだね」
「雪くんこそ、しっかり勉強してもらうんだから……!!」
「この二週間で、俺のこと好きになるかもね」
「わかったから早く教科書開い…て……?」
せせせ、雪くん……今、なんて言った!?
私が、雪くんの事を!!?
「なっ、ないない!!絶対にない!!」
「何マジになってんの?免疫なさ過ぎじゃない?」
「余計なお世話よ!!」
「こわ~い」
「そんな声出してもダメ!!」