どうも、弟です。

「雪くん……」

「なんだよ」

「そ、そんなことでいいの…?」

「うん」


なんだろう。

この調子だと、本当に雪くんは満点を取ることができそうだって思わせてくれるからこそ。

雪くんのそのお願いが気になって仕方がない。


「ちなみに、そのお願いって…?」

「うーん、そうだなあ」


頬に当てられた手がすっと動いて。

伸びてきた親指が私の唇に触れた。


「一花が、俺のこと好きになるとか、ど?」

「………」


え??

雪くん?

今、なんて言いましたか……!?


「な、何言ってるのよ雪くん!!?」

「ん? 俺のお願いだけど?」

「……っ」



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