嘘つきシンデレラ



「ちょっと、あなたいい加減にしなさい。



警備員よぶわよ」




遅ればせながら、急いで




そう言う秘書を、社長が




無言で、手を挙げて黙らせた。




え?



戸惑いの表情を浮かべる秘書。




「下がって」




さとみを見つめたまま、社長が言う。




「え、社長?」




「いいから」




秘書が、困惑顔で部屋を後にした。

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