嘘つきシンデレラ



「家までのこのこついてきて、




何かあっても自己責任だよな」




駿の顔が近づく。




「やっ」




さとみが横を向く。




手を振りほどこうとするのに、




駿の手は力強い。




大きなソファに押しつけられて、




逃げられない。




心臓が大きな音を立てる。




さとみは真っ赤になって、




何度も力を入れるのに。




びくともしない腕が、




さとみを簡単に、押さえつける。




駿の唇が首にふれる




「ひゃ」




ピクン。




さとみの体が震える。




「やっ。




おとうとさ。




駿さん」




言葉にならない、




さとみの懇願を無視して




駿の唇が、




さとみの首筋から、鎖骨うつる。




さとみの白い肌がピンクに染まる。




熱があるかのように熱いさとみの身体。




きっと今は、




兄貴といるときより




ドキドキしているだろ?。




「駿さん。




駿さん」




さとみの声。




さとみは、駿の名前を呼び続ける。




さとみの手を




押さえつけている駿の手に




チカラが入る。




駿の舌が、




さとみの胸元にキスする。


< 117 / 248 >

この作品をシェア

pagetop